「排卵について知っておくのは重要なこと!」

排卵は女性特有のもの。でも、そのしくみについて、詳しく知っている人は女性でも意外と少ないんですよね。

妊娠を希望している場合でも、妊娠を避けたい場合でも、排卵について知っておくことは、女性にとってとても重要なことだと思います。

月経と排卵、妊娠は連動した出来事ですから、知っておくことで自分を守る事にもなります。ぜひ、詳しく知っておきたいものです。

 

女性にとって、妊娠するということは、当たり前のことなんですが、同時にかなり大きな出来事です。

仕事をどうするか、子育ての計画は、金銭的なこと、精神的なこと。本当にたくさんの問題が、短い期間にふりかかってきます。

期待通りの妊娠なら嬉しいばかりかも知れませんが、思わぬ妊娠だったり、また逆に、望んでも望んでも恵まれなかったり。

女性の身体はデリケートなもので、精神状態と無縁ではありませんから、追い詰められた心境では、なかなか良い決断が出来なかったりするものです。

そういった意味も含めて、自分の身体に毎月起きていることを、しっかり把握しておくのは必要なことだと思います。

なんといっても、自分自身のことですからね。

 

「排卵と月経の関係」

一般的に、女性は10代前半くらいに初潮を迎えます。その後はだいたい決まった周期で月経がきますが、この周期は人によって違います。

排卵が起こる時期と月経がくる時期は連動しているのですが、排卵が正常に起きないと、月経も正常に来なくなります。

ストレスや生活習慣の乱れなどから、月経周期が乱れることがよくありますが、それは同時に、排卵の時期も乱れているということなんですね。

 

月経周期は4つに分かれています。

卵胞期、排卵期、黄体期、月経期という4つです。

卵胞期は、月経が始まってから、次の排卵までの期間を指します。

この時期に、卵巣の中で卵子の元になる原子細胞がホルモンの影響を受け、成熟細胞へ成長します。

同時に、子宮内膜は受精卵を受け止めるクッションになるため、厚さを増します。

 

排卵期は、実際に排卵が起こった日の、前後5日間のことを指します。

排卵が起きると、脳の視床下部が卵子の成熟を察知し、卵子を卵管へ排出するホルモンが分泌されます。

この時に精子と卵子が出会うと、受精卵となり、妊娠へつながるんですね。

 

黄体期は、排卵後の細胞が、黄体という組織に変化する時期を指します。

この時期、主に分泌されるホルモンは黄体ホルモンというもので、卵胞期や排卵期に分泌されるエストロゲンとは真逆の性質を持っています。

そして月経期がきます。排卵後、卵子が精子と出会わず妊娠に至らなかった場合、子宮内膜はクッションとしての役目が不要になります。

そのため子宮から剥がれ落ちるのですが、その時に子宮から出血します。その血液と、使われなかった内膜が、体外へ排出されるのが月経です。

 

一般に、月経開始日から14日目に排卵が起こる、とされていますが、これも個人差のあることです。

月経周期が定期的な人は、排卵期も予測しやすいのですが、そもそも周期が不安定な人の場合、予測するのは難しいですよね。

また、同じ人でもストレスや生活環境の変化などにより、月経や排卵の周期が乱れることもあります。

より正確に、身体で起きていることを把握するためには、基礎体温を継続して測定しておくといいでしょう。

月経がはじまる時、身体は低温期に入ります。

それが排卵日を境に、基礎体温は徐々に上がり、高温期に入ります。これは卵を温めるためといわれています。

卵子の寿命は24時間だそうですが、その中でも妊娠しやすい時間は、6~8時間程度。

そのわずかな時間で、精子と出会わなければ妊娠しません。しかも、受精卵になっても子宮に着床しなければ、妊娠は成立しないんです。

そう簡単に妊娠するものではない、ということがわかりますね。

 

このような体のしくみについて、理解していれば、妊活にしても避妊にしても、成功しやすいのではないかと思います。

いずれにしても、個人差の大きいことであるのは間違いないので、まずは自分の身体のサイクルを把握することから始めるといいですね。

基礎体温をつけるなんて面倒、と思うかもしれませんが、習慣にしてしまえばなんてことはありません。

健康維持にも役立ちますから、ぜひやってみて欲しいと思います。

 

「排卵機能の障害とは」

女性と男性の違いは色々ありますが、一番大きいのは「子どもを産む」という点だと思います。

女性には子どもを産むための臓器があります。それが卵巣と、子宮です。

卵巣はヒトの元となる卵子、つまり卵を作っています。卵子は時期になると卵管を通り、子宮に送り出されます。

これが「排卵」です。

 

女性側に不妊の原因がある場合、この排卵が正常に行われていない、ということが、最も多いといわれています。

健康であれば、周期的に行われるはずの排卵。なぜ、行われなくなってしまうのでしょうか。

 

排卵が正常に行われなくなる症状を「排卵機能障害」といいますが、この原因は大きく分けて2つあります。

一つは卵巣機能の低下。もう一つはホルモンバランスの乱れです。

卵巣は子宮の両側にある、うずらの卵ほどの大きさの臓器です。

卵巣の中には、卵子の元である原始卵胞が数百万個存在しています。女性が成長し、生殖機能が成熟すると、原始卵胞のひとつが成熟卵胞となり、子宮に排卵されます。

卵巣機能が低下すると、原始卵胞が成長しなかったり、成長が途中で止まってしまったりします。

すると卵子が出来上がらないわけですから、排卵が起こらなくなるのです。

生理自体がこなくなったり、無排卵月経と呼ばれる状態になったりします。

これらはそもそも更年期に見られる現象なのですが、近年、若い人でも卵巣機能が低下している人が増えていて、それが不妊につながっている、とされてます。

 

卵巣機能が低下する原因としては、生活習慣の乱れにる低体温や冷え、運動不足などがあげられています。卵巣に十分な血液や、栄養が運ばれないために、充分に働かなくなるためと考えられているのです。

また、卵巣機能の障害の一つに、多嚢胞性卵巣というものもあります。

これは卵巣を覆う皮膜が異常に強く、卵子がその膜を破れない状態です。そうなると、卵胞が卵巣に溜まってしまうため、この名前がついています。

 

卵巣機能が低下していなくても、ホルモンバランスの乱れから、排卵機能に問題が起きる場合があります。

女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)があるのは良く知られています。

この2つは卵巣で作られています。

卵子を育てるためには、この2つのホルモンがバランスよく分泌される必要があるのですが、ストレスや過労、栄養不足などでホルモンバランスが崩れると、うまく排卵できなくなってしまうのです。

排卵がうまくいかないと、多汗症になったり、気分が落ち込んだり、イライラする、身体が冷えるなど、更年期障害のような症状が出ることもあります。

ほとんどは生活習慣の乱れを正したり、栄養のあるものを摂って適度な運動をしたり、良い睡眠をとることで解消できるとされています。

心身共に健康な生活を送っていないと、妊活はうまくいかないということですね。

 

「排卵障害の治療法」

もし、排卵障害と診断されたら、どんな治療を受けることになるのでしょうか。

目に見えない部分を治療する、というのは不安なものですよね。

視床下部がうまく指令を出せない排卵障害の場合は、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンの分泌が低下するため、内服薬や注射で改善をはかるようです。

いずれも、排卵誘発剤を利用することになりますが、内服薬は性腺刺激ホルモンの分泌を促すもので、注射の場合は性腺刺激ホルモンを直接注射する、という方法になり、両者の効き目は違うようです。

共通しているのは、双子などが授かる多胎率が高くなるという点ですね。

この方法は、場合によってはエストロゲンが過剰分泌され、腹部や胸部に水が溜まる症状が出る可能性があるそうです。

不妊原因が排卵障害だけであれば、排卵誘発剤を1年、服用するだけで60~70%の妊娠の確率があるとされています。比較的有効な治療法といえそうですね。

 

一方、卵巣機能が低下していると判断された場合は、排卵誘発剤は用いません。まずホルモン療法を行い、正常な月経周期、排卵周期を取り戻します。

エストロゲン製剤を21日間、プレゲステロン製剤を10日間、月経周期に合わせて服用するという方法が一般的のようです。

また、内服薬の代わりに、注射や貼付などの方法もあるようですよ。

 

また、エストロゲンとプロゲステロンの両方の分泌がない、という「無月経」の場合には、プロゲステロン製剤のみを、月経周期の後半から服用するという方法も。

また、稀にですが、脳下垂体に腫瘍がある、という症例もあるみたいです。この場合は、外科的手術が行われます。

 

いずれも西洋医学的な治療であり、即効性が期待できる反面、副作用の心配も皆無ではありません。

肥満になってしまったり、気分が優れなかったりと体調の不調が出ることも、少なくないようです。

そんなホルモン療法に抵抗がある人には、漢方療法を施術することもあるようです。

漢方、主に中医学の治療では、周期療法が取られ、月経周期に伴って、その都度出てくる症状に合わせて漢方処方を行います。

その都度、必要なものが変わっていくという考え方なので、自分の身体の変化や不調について、詳しく説明する必要があります。

どちらを選ぶかは、担当医とじっくり相談して決めるのが良いでしょうね。いずれにしても、デリケートな問題ですから、よく考えて選ぶ必要があると思います。